学校長より
校 長 あ い さ つ
秋田県立秋田北鷹高等学校のホームページを御覧くださり、ありがとうございます。
本校は、北秋田市にあった鷹巣農林高等学校、鷹巣高等学校、米内沢高等学校、合川高等学校の4校が統合し、平成23年4月に開校した、普通科と農業科を併設する高等学校です。「自律 創造 共生」の校訓のもと、「地域の核として県北地区に活力を与える学校-Be A Regional Society Leader-」をスクールミッションとして掲げています。
令和7年度入学生から普通科3クラス、農業科2クラス(生物資源科、緑地環境科)の生徒募集となりました。普通科は国公立大学・私立大学等への進学、公務員・民間企業への就職など、多様な進路希望に対応するために、4つのコースを設けています。
農業科の生物資源科と緑地環境科では、次代の農業後継者育成はもとより、実習を通して勤労観や環境保全に対する意識の涵養を目指して、それぞれ特色ある学習活動を展開しています。少し紹介いたしますと、北秋田市及び秋田スギネットワークたかのすとの協定による森林・木材活用地域連携事業への参加により、小学校新入生向けの「木望(きぼう)ブロック」制作に携わり、自分たちの学びを実際の現場で実践するという活動をしています。「森林バスターズ」では私有林の作業管理(下草刈、伐採(間引き))を行っています。また、スマート農業への取組としてICT気象センサーを導入し、圃場の気象データ等からきめの細かい農業生産に取り組んでいます。
また、北秋田市にあります北海道・北東北縄文遺跡群(令和3年7月世界文化遺産に登録)の「伊勢堂岱遺跡」では、本校生が、ジュニアボランティアガイドとして活動しています。このように地域と連携したボランティア活動に力を入れている取組もあり、地域の活性化に大きな役割を果たしています。
部活動では、優れた指導者と恵まれた練習環境の下で、多くの運動部・文化部がインターハイや全国高校総合文化祭などの全国大会に出場しています。令和6年度の成績を一部紹介しますと、夏の北部九州インターハイにおいて、フェンシング競技個人3位。年末の女子第36回全国高等学校駅伝競走大会出場。冬の北海道インターハイでスキー部が3年ぶり3回目の女子総合優勝、クロスカントリーのリレー競技で準優勝、個人種目の優勝、3位入賞等、「秋田北鷹」の名を全国に知らしめてくれました。
令和7年入学生には入学式で「地域の人々から愛される高校生であってほしい」と述べました。それは積極的に社会に飛び出し、地域の一員として地域を愛し、愛される高校生になってほしいからです。本校では街全体を教室の延長として捉え、地域の方々を先生と思って接することができるよう、ボランティアなどの地域貢献活動やインターンシップをはじめとする社会体験活動で、地元企業や地域の方々のご指導を受けられる機会を数多く設けています。全教職員が生徒一人ひとりに寄り添いながら丁寧な指導を心がけ、「高い志と社会を支える自覚を持たせ、ふるさと秋田を愛する生徒」の育成に取り組んでまいります。
保護者、同窓生、地域の方々を始めとする秋田北鷹高等学校の教育活動にお力添えくださる皆様には、引き続き御支援、御協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。
令和7年4月
秋田県立秋田北鷹高等学校長 佐々木 孝 之