学校長より

 本校は、北秋田市にあった鷹巣農林高等学校、鷹巣高等学校、米内沢高等学校、合川高等学校の4校が統合し、平成23年4月に開校した普通科と農業科(生物資源科、緑地環境科)を併設する高等学校です。開校9年目のまだ歴史の浅い学校ですが、北秋田市唯一の高等学校として、統合した4校の伝統を受け継ぎ、地域の期待に応える学校づくりを進めております。

 普通科では様々な進路希望に対応するために、多様なコースを設けております。1年次から設置している特別進学コースでは、国公立大学の進学を目指してハイレベルな授業を行い、進学実績を年々向上させてております。探求コースは2年進級時に文系、キャリア、スポーツと細かくコース分けをして、進学や就職の希望に対応するようにしております。

 農業科の生物資源科と緑地環境科では、次代の農業後継者育成はもちろんですが、実習を通して勤労観や環境保全に対する意識の涵養を目指して、それぞれ特色ある学習活動を展開し、生徒の成長をサポートしております。比内地鶏の雄の去勢鶏「北鷹ケイポン」の開発や、県内高校初のJGAP認証取得など、先進的な活動にも取り組んでいます。なお、緑地環境科は1年次より環境土木コースと森林環境コースに分かれております。

 部活動は、14の運動部と10の文化部が活発に活動しております。昨年度はスキー部がインターハイ男子リレー3位、国体女子リレー2位。フェンシング部がインターハイ男子学校対抗5位。相撲部が全国選抜大会団体ベスト8。この他ソフトテニス部がインターハイ出場。弓道部は秋田県選抜チームで国体出場しています。スキー部、フェンシング部、相撲部は昨年度から秋田県高等学校強化拠点校にも指定されています。文化部では、カルタ部が全国高等学校総合文化祭に参加しました。また、JRCや家庭クラブを中心に数多くのボランティアや北秋田市の地域行事に参加し、地域の活性化に大きな役割を果たしています。

 今年度からは、北秋田市と連携した「地域課題解決のための探究活動」に新たに取り組んでいます。課題研究の一環として地域課題に目を向け、地域活性化の方策を北鷹高校から発信する取組です。市長講話を始め市職員による具体的なレクチャーや指導を経て発表会へとつなげていく予定です。

 本校が目指す学校像は『県北地区の核として、21世紀の県北に活力を与える学校』です。これからも、「郷土と自然を愛し、高い理想とたくましい精神力、体力を持ち自ら積極的に行動できる生徒」の育成を目指して、学業、特別活動、部活動にバランスよく取り組んでまいりたいと思います。今後とも、御指導と御支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

校 長  青 山   仁